こんばんは黒田です!
今回はヒーターの選択基準について解説していきます。
- 種類が多すぎてわからない・・・
- 安いやつでとりあえずいいでしょ?
- 120Wが64L以下対応だから60cm水槽だとこれでしょ!
こんな人達は是非参考にしてみてくださいね!
水槽用ヒーターを選ぶ3つの基準
水槽用ヒーターを選ぶ基準を先に挙げていきます。
- ヒーターの種類
- ヒーターのメーカー
- ヒーターのW数
この3つが重要となってきますのでこれらについて解説していきます!
ヒーターの種類
ヒーターには主に3つ存在します。
- オートヒーター
- サーモスタット一体型ヒーター
- サーモスタット別体ヒーター
その外にもシートヒーターなどもありますがそれは省略します。
この3つの違い、メリットデメリット。
あなたはちゃんと説明できますか?
オートヒーターのメリット・デメリット
オートヒーターは3つの中では最も価格が安いです。
名前の由来の通り、自動で設定されている温度まで加温されます。
26℃設定のオートヒーターが多いかと思います。
ヒーター部分のみの為スタイリッシュで比較的美観を損ねません。
こう聞くとメリットの多いオートヒーターですが、大きな弱点があります。
それは設定温度の変更ができないこと。
基本的には26℃で問題がないのですが、稀に温度を調節したい時があります。
一番の理由は魚が病気になった際の治療ですね。
有名な白点病などへの治療の際に徐々に水温を上げていき、
30℃前後まで上げて治療をするなどの際、オートヒーターでは対応できません。
メリットも多いですが、このデメリットは長期的な飼育においては
致命的なデメリットと言えるでしょう。
サーモスタット一体型ヒーターのメリット・デメリット
サーモスタットとは、単純に言えば『温度調節機能』です。
つまり、温度をある程度自由に調節が出来るリモコン付きのヒーターです。
オートヒーターに比べてやや金額は上がるものの、先程説明した通り
温度調節が出来るというのは大きなメリットとなります。
私の持っているGEXのものだと15℃~35℃までの調節が可能です。
ここまで広い範囲の調節が出来るとかなり汎用性が高いといえます。
更に肝心のリモコン部もかなりスマートな為、美観を損ねるリスクも少ないです。
価格に関しては後述する『サーモスタット別体のヒーター』より単価は安いです。
しかし、私は後の別体をオススメします。
その理由については次の項目にてご説明します。
サーモスタット別体のヒーターのメリット・デメリット
こちらがサーモスタット別体のヒーターです。
一体型同様15℃~35℃まで幅広い調節が可能です。
そして先程の一体型のデメリットでもあり、この別体のメリットですが
ヒントはヒーターの『寿命』にあります。 わかりますか?
おおよそのメーカーの推奨交換時期は1年です。
私の体感では2年くらいは安全に使えるかな・・・?
3年目のモノは壊れました。(後程詳しく)
一体型は別体に比べて単価は安いです。
しかし、1・2年で交換するとそこそこな金額が積み上がります。
対して別体のヒーターの場合、左のサーモ部分(リモコン)は10年程持つそうです。
そのため、2回目以降はヒーター部分のみの交換で使用可能なのです。
当然交換用ヒーターのみの方が安くつきます。
ちなみに注意なのですが、1つ目のオートヒーターとサーモ別体のヒーター部分。
めちゃくちゃ似てますが、別物です!!!
間違って交換用ヒーターをオートヒーターのようにそのまま使用すると…orz
なので必ず注意してください! 箱に交換用と記載があります。
デメリットはリモコン(左)が大きく目立つこと。
そして右上の憎きアイツセンサーが多くのアクアリストを失意のドン底へ・・・
詳しくは後でご説明します。。。 ツライ。。。
ヒーターのメーカーについて
正直そこまで大差ないです。
後述するヒーターの事故の危険性に伴い、有名なメーカーは大抵
厳しい安全基準をクリアしていますので大丈夫です。
ただ、じゃあどれがいいの? と聞かれると私のこれまでの経験では
GEXが一番良い!!
まぁ前述した3つの種類のヒーターが物語っていますね。
全てGEX製品です笑
GEXを推す理由については先にササっと述べると。。。
- 余裕を持った隙間でカバーが付いている
- 縦置き・横置きが出来るのでレイアウトの自由度が高い
- 安い!笑
こんなところでしょうか。
やはり縦横の向きに縛られないのは大きいですね。
レイアウトによってはまったく見えないように隠すことも可能です。
ヒーターのW数 正しい判断できていますか?
この記事の最初に書きました。
適応水量によってW数を選択している人は要注意です!
W数はざっくり言うと大きくなるほど温める強さが強く、大きな水槽に適します。
ではここで問題です。
A:両方問題ない
B:前者はダメだが後者は問題ない
C:両方ダメ
正解は・・・・
Cの両方ダメ!!!
まぁニュアンスとしては最適ではない。 といったとこでしょうか。
皆さん、説明書って読んでますか??
こちらGEXさんのヒータ-の説明書(箱)の文章です。
ご使用方法の5つ目。 読めますか??
適合サイズは周囲温度が15℃以上の環境の場合です。
15℃に満たない場合は希望水温にならない場合がありますので注意してください。
です。 つまり、寒いとこで使っても希望通りの水温まで上がらないこともあるよ。
って書いてますね。 で? ヒーター使う時期の外気温って何度?って話。
真冬で15℃以上なんてねぇよ!!! って人がほとんどですよね?笑
なので、そういった場合はワンランク・ツーランク上のW数を選択しましょう。
ヒーター使用上の注意
さて、ヒーターの選び方はある程度理解できたでしょうか??
ここで私の失意のドン底エピソードを2つご紹介しましょう。
といっても多くのアクアリストは経験したことがあると思います・・・
エピソード① サーモスタット別体ヒーターの罠
上で説明したサーモスタット別体のヒーター。
3つの中では圧倒的にオススメですし、私の水槽はほとんど使用してます。
ヒーターを設置し、現在の水温を調べる小さなアイツ(センサー)を取り付けます。
写真でも見た通り、サーモスタット部分(リモコン)は大きく重たいです。
そして水槽の外に置いておきます。
ヒーターもセンサーもキスゴムでガラス面に張り付けるタイプなのですが
問題はセンサーの方。 小さく軽いのにキスゴム一つで固定。
最初はいいのですが、長年使うとキスゴムも劣化して外れてしまいます。
その際重たいサーモスタットに引っ張られるように水槽の外へ飛び出します・・・
センサーは現在の水温を計る部分。 水槽の外に出てしまうということは水温ではなく
外の温度、外気温を計ります。 ヒーターを使用するのは寒い秋or冬。
後は想像できますよね・・・? この悲惨な状態を・・・
センサーは寒い外気温を感知
↓
ヒーターは寒いので発熱
↓
水温は上がるもセンサーが計るのは外気温
↓
ヒーターは更に発熱を続ける
これが有名な小さな悪魔の冬の熱帯夜事件・・・(今つけた)
エピソード② エコは自殺行為と心得よ
先述した通り、多くのメーカーは推奨交換時期が1年です。
しかし正直2年使っても壊れることは少ないです。
そんな感じで使用した3年目の冬。
26℃設定のヒーターのおかげで寒い冬も魚は元気に泳いでいます!
そんな日々が続いており、とある朝水槽を覗くとエビが赤くなって死んでいる・・・
水質でも悪化したんか? そう思いふと水温計に目をやると。。。
35℃!?!??!?
ヒーターは自分で壊れたよー! なんてアピールしません。
昨晩正常に作動してたからといって、翌朝も正常とは限りません。
メーカーが推奨しているのには理由があるのです。
もちろん2年や3年、5年使用できるヒーターも中にはあるでしょう。
新しいものを頻繁に買うよりも経済的ですが、
あくまで自己責任です!
更に、生き物を育てているのです。
命を預かる以上、なるべくリスクを取るのは辞めておきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ヒーターを選ぶ基準を整理しましょう。
- 必要に応じて的確な種類を選ぼう(サーモ別体ヒーターがおすすめ)
- メーカーはどこも大差なし(くろだはGEX信者)
- 正しいW数を選ぶ(基準を説明書で確認する)
更に使用上の注意店も頭に入れておくこと。
- サーモセンサーの取り扱いに注意(キスゴムを増やすなどで対応)
- メーカー推奨交換時期は1年!(それ以降は自己責任)
寒い冬は人間と同じく魚も辛い季節です。
正しい暖房器具で保温し、寒い冬を乗り越えましょう!!!
ではでは~^^
コメント